将棋ノート(将棋初級者奮闘記)

大人になってから将棋を始め、将棋の上達をこじらせてしまった私の奮闘記です。

オススメ棋書紹介(その他・後編)

後編は「駒落ち」と「考え方」の
棋書を紹介します。


最初は駒落ちの棋書を紹介します。

棋書を紹介する前に私の実体験ですが、
駒落ち定跡」
を覚えるのに苦労しました。

理由はこっち(下手側)が定跡通りに指しても、相手(上手側)は定跡手に応じると形勢が悪くなることを経験上、知っているので指し手を変えてくるのです。

定跡は大切ですが、いざ、地力を要求する場面になると相手の方が実力は上なので、攻め負けてしまうのです。

当時の私は四間飛車を指し始めた頃で、四間飛車以外の戦法を覚えると中途半端になりそうで、他の戦法を覚えるつもりはありませんでした。
しかし、攻めや受けなどの意図を考えながら、指していく程の棋力がまだ無かった私は

・初級者から読める
駒落ちの勉強が出来る
・定跡の解説では無く、地力の強化
・攻めの基本姿勢と方針の養成
居飛車振り飛車を問わない
・平手でも応用が利き、実戦的
これらの条件を満たした棋書は無いのか?
考えるようになりました。

今、これ書きながら冷静に考えてると
条件多すぎて、かなりワガママです。

ある日、用事で大きい街まで出かけた時でした。帰りに棋書探しに入った大きな本屋で、私の探していた棋書が見つかりました。


私が駒落ちの勉強に求めていた
6つの条件を満たした棋書です。
棒銀中飛車駒落ちを勝て!
(高橋道雄・NHK出版)

本書では駒落ちごとに戦いの方針をハッキリ決めていて、幾つかの手筋も出てきますし、駒落ち定跡ではなく平手でも応用が利く手を優先した解説になっています。

1章では棒銀駒落ちを解説。
六枚落ち(飛・角・桂・香を落とす)
四枚落ち(飛・角・香を落とす)
二枚落ち(飛・角を落とす)
飛香落ち
飛落ち
角落ち

少しずつ落とす駒を減らしつつ
ステップアップしていきます。

私は今まで棒銀を推してきました。
棒銀は相手の守備陣を乱すと成功だと言われていますが、問題はその後です。

例え棒銀が成功しても、一局を勝ち通すだけの戦略や手筋を駆使した攻防など構想していないので、
勝つまでには成果が結実していないのです。

駒落ちなら駒が少ない分、初心者にも棒銀が成功した後の中盤の構想を押さえやすいのでオススメです。


2章では中飛車駒落ちを解説。
六枚落ち(飛・角・桂・香を落とす)
四枚落ち(飛・角・香を落とす)
二枚落ち(飛・角を落とす)を2局
飛落ち
角落ち

棒銀の項目にあった(飛香落ち)はありませんが、
二枚落ちを2局解説します。

中飛車は戦力が中央に集中するので、
当然相手は中央に駒を集めて警戒してきます。
なので、端攻めなど攻めを工夫しないと勝てないので、落とした駒に合わせた攻略を解説していきます。

棒銀中飛車の解説でとてもありがたいのが上手側の戦略の意図を書いてあるところです。何せ下手側(初心者)上手の指し手の意図なんか分からないので、上手側の視点の解説は参考になりました。


3章はこれまで学んだ手筋の復習問題と
平手でどう活用するかを問う応用問題が
用意してあります。

最後に採点表があり、本書の参照ページも載っているので、解けなかった問題の確認がしやすく見直しやすいのも嬉しい心遣いです。

私の経験則から入門書の次に読んでもらいたい
一番オススメの棋書です。

以前の記事で、入門書を薦めた際に紹介した棒銀の棋書よりも棒銀の内容は少なく、また駒落ちを扱った棋書として見ても、定跡を解説しないので棋書として方向性が中途半端の印象を受ける棋書ですが、駒落ちを平手に応用するというハッキリとしたビジョンがあり、駒落ち対局の機会の多い将棋ソフトなどで対局するときには参考になる手筋が多いのがオススメの理由ですが
私が本書を勧める一番の理由は
初級者から級位者へ上達するために必要な
ポイントを全て押さえていることです。

実は初心者(初級者)から級位者までの
溝はかなり深くて、要領良く指せる人は
その溝を悠々と越えていきますが
私のように全く越えられなかった人も
かなり多く存在します。

中には越えられない悔しさから
将棋をやめてしまった人もいるでしょう。
私は長期間初級者でくすぶってきましたが
腐ることなく愚直に指し続けてきました。
今でも私の棋力では中級者とはとても言えない下手な将棋を指してますが、前述の実体験から初級者から級位者まで本書を勧める一番の理由です。
今までに紹介してきた棋書もこれで最後になります。方向性がかなり異なりますが、持っていると、とても参考になるので紹介します。
・上達するヒント
(羽生善治浅川書房)

マチュアの実戦譜から
将棋の考え方や局面の形勢判断を
プロの視点から解説した棋書です。

章ごとに解説のテーマが決まっていて、何を要点に読めば良いのか分かりやすいのも大きなポイントです。

私達、アマチュアはプロ棋士のような職人気質のような感覚を理解出来ません。
それを言葉にするのは難しいと思いますが、この棋書は海外のアマチュア勢の棋譜からプロの将棋感覚を説いています。

海外の方だからか、定跡があまり浸透していないのか?力戦ばかりの棋譜ですが将棋の感覚を扱う本書では、むしろ先入観が無く読めます。

そして最大の特徴は将棋の強い人にとって
当たり前すぎて知識というより
意識しなくても指している感覚

明快な文章でまとめているところです。
その為、初級者でも将棋独特の大局感を
噛み砕いた解説を通して理解出来るのです。
羽生さんは言葉にしづらい曖昧な部分の
核心をついて、明快に書いてます。
将棋を文化として伝えようとするその姿勢には
ただただ頭を垂れる思いです。


私が棋書を読み始めた頃
幾つか気になる表現がありました。
特にその中でも軽いとか広いなど書かれてますが
言葉の意味は理解していても、私の心境は

その感覚、マジわかんねぇーから!

の一言でした。
こればっかりは対局を重ねて、感覚を養うしかないのかなと思っていました。
しかし、私は人間離れした不器用という
天性の才能を持って生まれたため、ほとんど全く
上達しませんでした。

負けることも悔しいですが、
一番嫌なのは諦めることなので
将棋をやめるという選択肢はありませんでした。

そんな中、「上達するヒント」の存在を知り、
早速買って読みました。
これ読んでいきなり上達できる程、
都合良くいきませんが、
ひとりで頭抱えて苦しむことは無くなりました。

それだけ本書を心の拠り所として
私の頼りにしています。


これで私の訳のわからん棋書紹介を終わります。

次の記事に今までに紹介した棋書を
一部の棋書を省いて簡単にまとめました。


~あとがき~
初心者(初級者)の方に棋書の内容を具体的に書いても伝わらないと思ったので、開き直って拙く漠然とした書き方でしか紹介出来なかったことをここで改めてお詫びします。

私の将棋の実力は初級者のちょい上程度ですが
このブログの最初の記事に書いた通り、
将棋は楽しいと一貫しています。

持論ですが
将棋は楽しくないと言う方は
将棋そのものが原因では無く
その人の問題だと思っています。

楽しくなかったら、時間の合間を縫ってまで
記事を書いていません。
せめて私の不器用なりに真摯であることだけでも
伝わればとの思いで書き綴ってきました。

最後に、ここまで読んでくれた方に

ありがとうございました。

まるで、このブログが終わる感じになりましたが
ブログは終わりませんし、まだ続きます。

続きは次の記事で。